血液型でわかるものというと、あなたは何を思い浮かべますか?
多くの方が思い浮かべるのは、血液型別の性格診断だと思います。A型は几帳面 (きちょうめん)だとかよくいいますよね。血液型の性格診断は確かに言われてみれば、そんな気がします。
全てとはいわないものの、血液型を含めて占いで診断されたことを合ってる! と思わせるのは、バーナム効果を利用したものです。
ちなみバーナム効果とは以下の通りです。
占いの多くはズバッ! と断言するわけではなく、少しぼやかして表現することが多いです。これはダマそうというのではなく、心理状態を利用したトリックともいえるものでした。
もし心理状態を利用したトリックだとしても、その時間が楽しめるならいいですよね。もちろん中には本物と呼ばれる方もいるでしょうから、全てには当てはまりませんよ。
血液型別の性格診断、占いはここまでにして、血液型でバーナム効果でなく、わかることがあります。それは「血液型別のかかりやすい病気」です。
いやいやそんなのはないでしょ? と思うかもしれませんが、これは統計が取られて研究がされているので、性格診断や占いよりも信頼度は高いんです。科学的根拠が存在するということです。
先に1例を出すと、アメリカの国立がん研究所が発表した膵臓がんの発祥リスク。早期発見が難しいがんですが、O型に比べてA型1.32倍、B型1.72倍、AB型1.51倍の発祥するリスクが高かったんです。
血液型別による、かかりやすい病気、かかりづらい病気は存在しました。一般的にはあまりなじみがないですが、医学会では血液型の病気の発祥リスクは知られているんですよ。
研究は今も進行中で、これから病気別に論文が多く発表されるのは間違いありません。血液型で病気のリスクがあるなら、気になりますよね。
そこで、血液型別でかかりやすい病気についてまとめてみました。かかりやすい病気を知ることは病気の予防にもつなげられますので、続けてごらんください。
血液型別でかかりやすい病気とは
血液型でかかりやすい病気があるならば、私や僕の血液型はどんな病気にかかりやすいのか気になると思います。
4パターンの血液型別に、かかりやすい病気を紹介していきます。
A型のかかりやすい病気
A型のかかりやすい病気は次の通りです。
- 胃がん
- 唾液腺がん
- 前立腺がん (術後再発率)
- 肺寒栓症 (エコノミークラス症候群)
- ノロウイルス
- 細菌性髄膜炎
- 貧血
- 脂質異常症
胃がんはA型が最もかかりやすいがんです。40代以上に多いピロリ菌感染者。リスクがさらに高まりますので、ピロリ菌除去をしてもらった方が懸命です。薬を飲むだけで、痛いことはありません。
前立腺がんの再発リスクが高いのも特徴です。検査はしっかりと受けましょう。
生活習慣病も多いですから、運動不足と暴飲暴食は厳禁です。
B型のかかりやすい病気
B型のかかりやすい病気は次の通りです。
- 膵臓がん
- 卵巣がん
- 悪性リンパ腫
- 肺寒栓症 (エコノミークラス症候群)
- 脳梗塞
- マラリア
- 肺炎
- 淋病
- 糖尿病 (2型)
- 高血圧
早期発見が難しい膵臓がんに最もなりやすいのが、B型です。膵臓がんのリスクは糖尿病や肥満にありますので、標準体形をキープするのが効果的です。
呼吸器系や感染にもなりやすいので、おかしいなと思ったら自己判断はせずに病院を受診してください。
O型のかかりやすい病気
0型のかかりやすい病気は次の通りです。
- 皮膚がん
- 悪性リンパ腫
- 胃潰瘍・十二指腸潰瘍
- コレラ
- O157大腸菌
- ピロリ菌
- 細菌性髄膜炎
- 貧血
血液がかたまりにくのがO型の体質のため、血管が関係する病気にはなりづらいのが特徴です。
ですが、消化器系の感染症にはかかりやすいですので、感染リスクを減らすことが重要です。
ピロリ菌に感染していると胃潰瘍や十二指腸潰瘍を繰り返します。胃腸が弱い、特に40代以上の方ははピロリ菌検査を受けてください。ピロリ菌が原因である可能性があります。
AB型のかかりやすい病気
AB型のかかりやすい病気は次の通りです。
- 卵巣がん
- 悪性リンパ腫
- 肺寒栓症 (エコノミークラス症候群)
- 心臓病
- 脳梗塞
- 認知障害
- テング熱
- インフルエンザ
- 細菌性髄膜炎
- 梅毒
心臓病、脳梗塞をはじめ、重篤な病気のリスクが高いのが特徴です。規則正しい生活が病気にかかるリスクを下げますから、睡眠不足など無理はしないようにしましょう。
感染症にもかかりやすいので、感染するリスクを下げる予防が大切になってきます。
性格よりも現れやすい血液型と病気との関係性
血液型別のかかりやすい病気を紹介してきました。
統計が取られているので、血液型でかかりやすい病気があるのは事実です。とはいえ、私はA型だからがんや生活習慣病にかかる、僕はAB型だから重篤な病気に絶対にかかるわけではありません。
あくまでも他の血液型に比べると、かかりやすいというだけです。ですから、逆に自分はB型だからO型の人がかかりやすい病気は心配がいらない! というわけではありません。
病気にならないためにはどの血液型であっても、リスクを下げる行動が重要です。
とはいえ、自分の血液型のかかりやすい病気を知っておくことは、かかりやすい病気を意識ができるので、予防ができます。
病気になってしまうと楽しいことも楽しくなくなってしまいますから、防ぐことのできる病気は防いで、楽しく健康的な毎日を送るようにがんばりましょうね!
以上が『血液型別でかかりやすい病気があるということを知っていましたか?』でした。