心配過ぎて検索がやめられない現代病「サイバーコンドリア」とは?

サイバーコンドリア」をご存じですか?

サイバーコンドリアはサイバーコンドリアック、サイバー心気症とも呼ばれる、現代病です。あまり聞き慣れないサイバーコンドリアですが、多くの方が発症しています。

現代病と呼ばれるゆえんは「サイバー = コンピューターやそのネットワークに関すること」からです。今は老若男女限らず多くの人たちがインターネットへアクセスを毎日のようにしますよね。

そのサイバーにプラス「hypochondria = 心気症」を組み合わせた造語が、サイバーコンドリアです。サイバーコンドリアはインターネットを利用した心気症ということです。

心気症とは
診察や検査では医学的な明らかな器質的身体疾患がないのにも関わらず、重篤な病気にかかっているのではないかと恐れたりする思い込みのこと

ひとたび心気症になってしまうと不安と恐怖心が次々とおそってくるため、苦痛に苦しむことになります。実際は何も問題がないため、不安や恐怖することないにも関わらずにです。

インターネットを利用した心気症、「サイバーコンドリア」についてまとめてみました。

同じことを何回も何回も心配して夜な夜な検索し、検索結果を全てクリックして見てしまうことがある方は、続けてご覧ください。

サイバーコンドリアの症状とは

心気症は本来かかっていない病気だと思い込んでしまうことです。サイバーコンドリアは病気だと思い込み、毎日何時間も自分は病気でないかと検索を繰り返します。

インターネット上で健康の情報を検索する何百万人のうちの3人に1人は、検索後に不安を感じています。不安に感じるのは多くの方が感じますが、一時的なものなので問題はありません。

サイバーコンドリアの方は不安を感じるのは同様ですが、不安が不安を呼び、検索をし続けるという行動します。終わりがない不安のために検索をし続けます。

サイバーコンドリアという言葉は、20年近く前にメディアによって作られた言葉です。最近の言葉ではなく、パソコン通信と言われてきたことからある古い言葉なんです。

症状例:Colleen Abelさん

Colleen Abelさんは生後6カ月の赤ちゃんを授乳した翌日、右胸にかゆみを伴う赤い発疹を発症。授乳中についた傷が感染したのかもしれないし、南京虫が噛んだのかもしれないと推測。

気になって検索してみたところ、最初の検索結果は「炎症性乳がん」。Abelさんは衝撃を受けました。炎症による皮膚炎の可能性の方がはるかに高いにも関わらず、がんであるとAbelさんは確信。

そして彼女は毎日3〜4時間、インタネットで乳がんについて検索をするようになりました。これは典型的なサイバーコンドリアの症状です。

Abelさんは2カ月のサイバーコンドリア状態を過ごしたあと、チャットルームでプライマリ・ケア(医療機関)にがんではないといわれ、ついに病院を受診します。

診断結果は炎症性乳がんではなく炎症で、抗真菌治療によってすぐに完治することとなりました。検索する前の傷が感染したというのが、あっていたということです。

また、Abelさんは炎症性乳がんと確信して検索しているのもありますが、Abelさん検索をしている時に抗真菌治療で治る炎症だと検索結果として表示されることはなかったそうです。

ぜったの
検索結果を自分の都合のよいものだけ認識するのは、ネットのデメリットです

改善をするにはどうする?

Abelさんは実際にはかかっていない炎症性乳がんと確信しているのにも関わらず、検索を繰り替えすだけで、病院を受診するのに2カ月という期間を要しました。

検索は繰り返すのにも関わらず、根本的な行動ができないのがサイバーコンドリアです。

現在の治療法は抗うつ剤や会話療法など多岐に渡りますが、不安と心配がたまってしまった場合はインターネットで検索をするのではなく、病院を受診することが大切です。

悩む、迷うということは誰にでもあることですが、強く悩んで迷ってしまった場合は、人の手を借りましょう。人の手を借りることは、恥じることではありません。

自分だけで悩んでしまうから検索を繰り返すのであって、サイバーコンドリアになってしまった状態ではインターネットの検索に納得ができる答えはないです。

ぜったの
改善策は自分だけでなんとかしようと思わないことです

過度に心配しすぎなくても大丈夫

過度に心配しすぎなくても大丈夫

サイバーコンドリアについて紹介してきました。

何か自分に異変があると心配してしまうというのは、当然なことです。異変があるのにも関わらず自己判断で特に問題がないとするよりはいいのですが、心配しすぎもまた問題です。

心配しすぎは不安を呼び、不安はさらなる不安を呼びます。インターネットの情報は何時でも自分の好きな時にアクセスができて便利ですが、全てが正しい情報とは限りません。

中には人の不安を楽しむという、特殊な趣味を持っている方がいるのもインターネットの世界です。過度な不安を感じたら、自分だけに留めずに信頼できる方に相談をしましょう。

信頼できる方がすぐそばにいないのであれば、病院で実際に見てもらいしょう。実際に心配していた通りの病気であれば病気と診断してくれますし、違えば大丈夫! と診断してくれます。

 

自分だけで不安だけを背負い込むのはよろしくありません。思いが強くなり過ぎる前にインターネットの検索ではない行動を、少し勇気を出して一歩踏み出してはみませんか?

周りにサイバーコンドリアに近い方がいたら、気付いてあげて見守ってあげてくださいね。本人は助けて欲しいのに、終わりのないインターネットの検索に頼っているのですから…。

以上が『心配過ぎて検索がやめられない現代病「サイバーコンドリア」とは? 』でした。