健康やダイエットのために気軽にできる運動といえば「ウォーキング」。
よしやろう! と決めたらすぐにできるものです。気軽にできる分、行った変化を感じづらいもの。だからこそ継続が難しくなるのもウォーキングです。
「頑張って歩くからには、その効果を知りたい! 」
効果を知る、いい調査結果があります。
アメリカの4,840人を対象とした観察結果で、1日辺りの歩数の増加が全原因の死亡率に有意に関連していたという発表がされました。多く歩く人は長生きができるです。
どんな観察で、なぜ死亡率に有意に関連していたといえるのか、続けてご覧ください。
歩数と死亡率の関係性
観察調査は以下の対象で行われました。
- 調査対象:4,840人
- 対象年齢:40歳以上
- 平均年齢:56.8歳
- 性別:男性:2,435人、女性:2.405人
- 肥満:1,732人
- 調査期間:10年
- ※歩くスピード、負荷は対象にしない(歩数のみ)
男女の比率がほぼ半々であること。多くの歩数の調査で行われているよりも対象年齢が若いというのがポイントです。開始時に肥満である人を多く含んでいるのも、有効といえます。
観察調査の結果
10年という長期に渡った観察調査の結果は、以下の通り。
- 1日の平均歩数:9,124歩
- 死亡者:1,165人 (内心疾患:406人、がん:283人)
- 4,000歩未満:655人
- 4,000〜7,999歩:488人
- 8,000〜11,999歩:176人
- 12,000歩以上:82人
平均歩数が思いの他に多いのが気になりますが、よく歩く人ほど死亡者が少ない結果です。もっと数値を明確にするために、1年で1,000人辺りの数値にします。
- 4,000歩未満:76.7.人
- 4,000〜7,999歩:21.4人
- 8,000〜11,999歩:6.9人
- 12,000歩以上:4.8人
全体の死亡者の人数でも大きな差でしたが、一律にするとより大きな差だと分かります。
ウォーキングを頑張っても変化が感じされない方もいると思いますが、歩くことは健康に大きく影響することが今回の観察結果から分かります。
より多く歩けばいいというわけではないとしても、ウォーキングをするからには8,000歩以上を目標としてみましょう。
歩くことは健康につながる
地味なウォーキングですが、長い目でみると大きな効果。
今はスマフォで歩数計測。より正確に計測をするにはApple Watchなどのスマートウォッチで計測ができます。なるべく歩いてみることを、心がけてみましょう。
年齢 | 男性(歩数) | 女性(歩数) |
総平均 | 6,794 | 5,942 |
20〜29歳 | 7,913 | 6,772 |
30〜39歳 | 8,141 | 6,298 |
40〜49歳 | 7,566 | 6,888 |
50〜59歳 | 7,727 | 6,809 |
60〜69歳 | 6,463 | 6,184 |
70歳以上 | 5,053 | 4,317 |
厚生労働省:平成 30 年 国民健康・栄養調査結果の概要:2.歩数の状況
あなたのスマフォに表示される歩数と比べてみてください。年齢の平均値に届いていない方も、きっと多いはず…。平均値に届いていない方は、もっと歩く必要があります。
歩数が少なくて健康が保てないのは、悲しすぎます。歩くよりも車や電車にのった方が楽で移動に効率的なのは分かります。ですが、歩ける時はあるはず。
ウォーキングは、気分転換。何気ないいつもの場所でも発見があったりします。無理な筋トレや、有酸素運動をする前に、まずは健康のために歩いてみましょう。
他のことはウオーキングが継続できるようになってからで、遅くありません。
以上が『ウォーキングの有意な効果! よく歩く人ほど死亡リスクが低くなる』でした。