夏を控えてダイエットを始める方が増えてきました。
特に雑誌では週刊誌、女性誌、男性誌も含めて、夏に向けたダイエット特集が多く組まれていますよね。ダイエットは1年を通して話題が途切れることはないですが、夏に向けてが1番多いです。
肌を露出する機会が増えることは体のラインが隠せないので、太さが気になりますよね。また、夏に太っている状態だと、他の季節よりも不健康そうに見えるというのもあります。
ですから長袖と半袖の切り替えが近い今の季節は、ダイエットが盛んになるんです。
ダイエットは多くの人たちが始めますが、セオリーである食事と運動のバランスを取って地道にダイエットをする方よりも、極端なダイエットをする方が多い季節でもあります。
その理由は「楽して痩せたい! 」という気持ちが強いからです。
楽して痩せたいにプラスして、夏までになんとかしたい! も加わるので、この季節は飲むだけで1週間で5kg,1カ月で10kgオーバーも痩せる! というムチャな誇大広告が多く出回ります。
誇大広告の商品を購入して実際に痩せるかというと、まず痩せません。なぜなら現在の科学の技術では痩せ薬はまだないからです。景品表示法でも違反ですので、ダマサれないようにしましょう。
商品の内容や価格を実際よりも優れているように表現し、誤認を与える広告
仮に短期間で1カ月で10kg以上体重が減ったとしても、その多くは体内の水分が減っただけです。リバウンドまっしぐらな状態ですので、健康的にもオススメできる方法ではありません。
また、ダイエットでサプリメントを飲む方は多いですが、飲むだけで痩せるものはありません。少しの頑張りをサポートして効率を上げてくれるものですから、注意が必要です。
サプリメントには効果がないではなく、サポートできる状態になっている場合は大きな効果を期待できます。ですからただ飲むだけでなく、サポートする状態に持っていくのが重要なんです。
その他には楽して痩せたい! の究極で、お金があればやってみたい! という方が多くいる「脂肪吸引」があります。脂肪を吸引してしまうのですから、物理的に痩せますよね。
さらに吸引する部分も選べるのですから、究極の楽して痩せる方法のようにも思えます。脂肪吸引は楽して痩せたい! 究極の選択なのでしょうか?
脂肪吸引は吸引しただけでは終わらない
脂肪吸引といっても全て同じではなく、多くの吸引方法があります。
他にも派生など細かいものがありますが、大きく分けると次の6つです。
- 体内式超音波脂肪吸引(第一世代超音波)
- 体外式超音波脂肪吸引(第二世代超音波)
- PAL(パワーアシスト)脂肪吸引
- エルコーニアレーザー脂肪吸引
- ボディジェット脂肪吸引
- ベイザー脂肪吸引(第三世代超音波)
どの吸引方法もカニューレと呼ばれる脂肪吸引管を挿入して脂肪を吸引することは同じなのですが、吸引するための脂肪の分解方法が異なります。
脂肪吸引は気になる部分に管を刺して、そのまま脂肪が吸引されているイメージがありますよね。ですが実際は脂肪を分解した状態でないと、脂肪の吸引ができないということでした。
脂肪吸引が落ち着くまでには約2カ月必要
吸引してしまうぐらいなので脂肪は不要な邪魔なものと思われがちですが、脂肪には脂肪の役割があります。
- ホルモンの生成と分泌
- クッションの役割
- 体温の保持
- エネルギーの貯蔵
- ビタミン類の消化・吸収・運搬
- 内蔵の位置を保つ
役割があるものを突然分解して吸引してしまうのですから、体に影響がないわけがありません。脂肪には毛細血管も張り巡らされているので、吸引時には毛細血管も吸引がされます。
脂肪吸引といっても脂肪だけを吸引されるわけではないので、脂肪吸引は大量の出血と大きな痛みも伴うんですよ。脂肪をつねると痛いですが、そんなレベルのものではありません。
また、吸引方法によっても若干変わってきますが脂肪を強制的に吸引したことは、大怪我をしているのと同じ状態です。約2カ月ぐらいは痛みはもちろん、体形はくずれた状態です。
脂肪が吸引されたのに体形が崩れるのは体の受け皿は変わらないのに、中身だけが脂肪吸引によって減っているからです。いわゆる皮だるみのような状態です。
この状態は「ダウンタイム」と呼ばれていて、脂肪吸引(整形手術)による腫れ・むくみ・アザなどが回復するまでの期間です。手術をして、はい終わり! とはなりません。
脂肪吸引は物理的に脂肪を吸引するため物理的な変化はありますが、楽して痩せられるかというとそうではありません。後遺症が残る可能性もあり、軽い気持ちで受ける手術ではありません。
即効性の危険と地道な安全どちらを選択しますか?
楽して痩せたい! は危険がいっぱいで、全くかんたんではないことを紹介してきました。
ダイエットは大変ですので、楽して痩せたい! という気持ちはわかります。ですが、楽をしようとすればするほど、必要のないお金を失ったり、危険性も伴うんです。
楽するつもりが、困難な道を選択してしまうのはもったいないことですよ
また、肥満には特定の疾患が原因である症候性肥満と、食べ過ぎや運動不足による単純性肥満があります。2種類ありますが、多くの方の肥満は単純性肥満で、今までの生活の蓄積の結果です。
ですから痩せる時だけ楽をしようというのは、少し都合がよすぎるかもしれません。
楽して痩せようとするのは逆に大変になったりしますが、サプリメントなどを利用すれば、効率よくダイエットをすることは可能です。物は使い用なんです。
脂肪吸引の回復期間である約2カ月。もう1月をプラスして、3カ月あれば地道な効率のいいダイエット方法ご頑張れば、誰もが気づく変化を得ることは可能です。
あなたは「楽をしようと実は大変な道を選択しますか?」 それとも「地道だけど結果が大きく期待できるダイエットを選択しますか?」。どちらを選択するかは、あなたの自由です。
以上が『楽して痩せたいは危険がいっぱい! 1ミリも簡単なんかじゃない』でした。