喫煙は体に悪い。誰もが知っていることです。
日本では健康促進法の改正が進んでおり、受動喫煙対策が進んでいます。日本だけでなく喫煙の風当たりは強くなっていますが、それでもまだ毎年5兆本ものタバコが消費されています。
タバコは吸ってもフィルター部分が残りますので、吸い殻となったゴミの量がものすごい量となっています。ただゴミになるだけでなく、もっと気をつけるべきことが起こっていました。
- 火が消えた後も有害物質を放出し続ける
- 5日後もニコチンとトレアセチン濃度は50%
- 吸い殻は受動喫煙につながる
火が付いて吸っているタバコや煙だけでなく、吸い殻も有害でした。吸っているタバコや、その煙には気にする方が多いですが、吸い殻については盲点だった人も多いですよね。
その場だけでなく、継続して有害物質を出し続けるからこそ、たちが悪いといえます。
今回の報告は吸い殻から排出されるの有害物質を測定する特別な喫煙測定装置と、アメリカ国立標研究所(NIST) 測定科学者 ダスティン・ポッペンディーク氏によって、検証実験が行われました。
吸っている時の受動喫煙だけでなく、吸い殻を気をつける必要であることを続けてご覧ください。
検証で分かった危険性
喫煙者が吸っている時や、その際に出る煙には誰もが敏感ですが、火の消えた後の吸い殻に注目はよっぽどのことがないとされません。火が消えることで、害はない感じてしまうからです。
検証実験を行う前は、研究者のダスティン・ポッペンディーク氏でさえも懐疑的でした。検証を今回行ってみなければ、吸い殻から発生し続ける害は見逃されていたんです。
検証事件は上記動画でも確認できる測定のタメの喫煙機を作成し、以下のように行われました。
- 測定期間:7日間
- タバコの本数:2,100本
- 有害物質放出の時間
- 湿度、温度による環境変化
- 放出される科学物質から8つを測定
多くのタバコと、測定専門の特別な機械を使用し、測定を行った結果は以下の通りです。
- 科学物質のほとんどが24時間で放出
- 24時間で放出されるニコチンの量は火が付いている時の14%相当
- 5日後もニコチンとトレアセチン濃度は50%
- 気温が高いほど高い速度で化学物質を放出する
検証結果から、タバコの吸殻からは無視できない有害物質が放出され続けている結果となりました。1週間灰皿を放置すると、喫煙中に発生するニコチンの合計に匹敵する可能性もあります。
これは、非喫煙者の受動喫煙の量が2倍になっている可能性があるということです。
今回の検証結果は論文としても発表されており、今まで見逃されていた吸い殻からの有害物質があることが広まっていくことは間違いがありません。吸い殻を放置しては絶対にダメでした。
今回の検証実験では放出される8つの化学物質に限られましたが、さらに詳しい研究が進むことが、検証結果から予想されます。放出される、有害物質の詳細がさらに深まることでしょう。
吸い殻はどうすればいい?
吸い殻から有害物質が放出されるのであれば、どう対処をすればいいのか。対処方法も検証を行ったダスティン・ポッペンディーク氏が、提示してくれています。
「砂を入れた金属製、またはガラス製の瓶に入れて密封する」です。
有害物質を放出しないためには、密封することが大切でした。よくあるタバコがそのままたまっていくような灰皿は、有害物質の放出するためにあるような物です。
喫煙者の方は吸う時と場所を考えるだけでなく、吸い殻にも気を使うようにしてください。これからは吸い殻に気を付けられない喫煙者は、より煙たがれることになりますよ。
片付けないタバコの吸い殻は毒です
吸っている時は気にしても、その後の見逃してしまいがちな吸い殻。実は危険なものでした。
喫煙所などの吸い殻を見て分かるとおり、すぐに片付けられることはあまりありません。片付けられるのは、多くの場合はもう吸い殻をためることができなくなった時です。
たまる一方の吸い殻は、じわじわと有害物質を放出し続けていました。
よく、喫煙者の方で子ども前では喫煙しない。車の中で吸わないという人もいます。一見気を使っているようですが、灰皿に吸い殻がたまっている状態では、受動喫煙が進んでいました。
先の説明の通り熱を得ることで排出量が増えますので、熱を持つ車の中の吸い殻のたまった灰皿は、受動喫煙をさせてやる! と言っているようなものだったんです。
タバコを止めるのが1番ですが、止まられない人も多いですよね。せめて吸い殻はためずに片付けるようにし、知らないうちに非喫煙者の人たちに受動喫煙をさせないようにしてください。
タバコを吸わない人も、タバコを吸っている人に近づかないだけでなく、吸い殻に近づかないということも大切です。吸い殻を見逃して受動喫煙は切ないですので、気をつけるようにしましょう。
以上が『タバコは吸い終わっても危険! 火が消えても有害物質を放出し続けます』でした。