外出自粛で自宅時間が増え、多くのストレスが生まれる原因になっている昨今。
外食での提供も制限が付き、自宅で飲酒する量が増えた方も多いのではないでしょうか。
禁酒することは難しくても、減らしたいと考えている方は多いです。
ですが、やってみるとなかなか減らすのが難しいのがお酒の量。
どうすれば強制的などの無理がなく、飲む量を減らすことができるのか。
悩む方が多い中、オーストラリア 食品政策プログラム責任者シモン・ペティグルー教授らのチームが行った飲酒量を減らす研究発表がされています。
誰もができるとても単純な方法で、被験者の飲酒量を一人当たり1週間で0.87杯減らせました。
どんなことを実施しての結果であるのか、解説をしていきます。
アルコール過剰摂取は世界的な問題
シモン・ペティグルー教授の住むオーストラリアだけでなく、世界的に問題となっている飲酒量。
WHO(世界保険機関)は加盟国に、2025年までに10%削減を目指すように勧告しています。
各国で推奨の飲酒量は異なりますが、日本では1日平均準アルコールは20グラム程度。
お酒の種類別でどの程度の量なのか表すと、以下の通り。
準アルコール20グラム程度に相当する酒量 | ||
ビール | チューハイ | 焼酎 (25度) |
500ml (ロング缶1本) | 350ml (缶1本) | 100ml (グラス半分) |
日本酒 | ワイン | ウイスキー |
180ml (1合) | 200ml (グラス2杯弱) | 60ml (ダブル1肺) |
全く飲まない人であればなんとも思わないかもですが、飲む人からしたらかなり少なめ。
平均ですので一週間などで調整すればいいですが、言わばかけつけで終わってしまうような量。
その結果として毎日飲むのような方は、どう考えても飲酒量が多いということができます。
だからこそ、なんとかしてアルコール量は減らす必要があるんです。
アルコール量を減らす検証
お酒を飲む多くの人に取って、減らす必要のある「アルコール摂取量」。
シモン・ペティグルー教授らのチームは以下の検証を行いました。
- 検証期間:6週間
- 対象人数;7,995人
- 実験内容:8つの条件のランダム振り分け
※8つの条件は論文に記載されているはずですが、記事上は効果のあったものだけ記載
興味深いのは、飲んではいけないや、お酒の種類を制限するのではないというのが特徴です。
ちなみに検証が行われたオーストラリアのお酒事情。
日本よりも基準が緩めで、推奨準アルコールは男性が30グラムで、女性じゃ20グラム
推定で6人に1人は、生涯にわたってアルコール摂取のリスクのある飲酒量を取っています。
いわゆる飲み過ぎの方が多いというのが、現時点での状況です、
アルコール量減少の検証結果
冒頭でも記載していますが、被験者の飲酒量を一人当たり1週間で0.87杯減らした事実。
少ないと思うかもですが、一カ月で3.7杯強。1年で45杯強と、ちりも積もればの結果です。
アルコール摂取量が減った検証の組合せは以下の通り。
- なぜアルコールを減らす必要があるのかの広告(CM)を見る
- 飲んだ量を記述する
飲む時間はお酒の種類を制限するなど、全く特別なことをしたわけではありません。
どちらもが、認知するという共通点があるのも興味深いところ。
特に飲んだ量を記述するというのは、ダイエットにも大きく関係する部分。
多くの方は飲んだ量を食べた物以上に覚えていないですから、知るということは大切でした。
数字として自身で認知することは、思っている以上の効果が結果として現れてきますよ。
アルコール量を削減あとがき
減らそうを思っても、なかなか実現ができないのが「アルコール量」。
ですがその多くは、難しいことをしようとしているからできていませんでした。
シモン・ペティグルー教授らが行って結果の出た検証は、シンプル極まりないもの。
本人の減らそうとする気持ちが少しでもあれば、今日からでも実施が可能です。
- なぜアルコールを減らす必要があるのかの広告(CM)を見る
- 飲んだ量を記述する
とはえいえ、減らす必要があるという内容を見るのは、人によっては逆に反発心を生むかもしれません。
ですが、飲んだ量を記述するというのは、制限でもなんでもないので誰でも可能なこと。
認知するのは地味でも食べ物と同様に効果がありますから、ぜひやってみましょう。
その結果として飲酒量が減るのであれば、めちゃくちゃ簡単過ぎのラッキーと言えます。
食事制限や運動も共通ですが、無理に減らそうや実施しようではなく、自然にです。
以上が『減らすのが難しいアルコール量。簡単に削減できる方法がありました』でした。