誰もが最初の始める意欲だけは高いのに、継続するのが難しい「運動」。
健康やダイエットのために運動を始める人は多いのですが、継続できる人の方がごく少数です。意志を持って始めようとする人は多いですが、続かないのも運動でした。
フィットネスが盛んなアメリカを例にすると、1月にスポーツジムに入会する人が多くなります。多くのなるのは、新年の目標として体重を減らす! 体調を整える! と考える人が多いからです。
ところが1月が終わるまでに80%の人が継続に失敗し、2月も含めるとほとんどの人が行かなくなります。スポーツジムにまで入って運動を始めても、3カ月継続できる人が少ないんです。
せっかく運動を始めるのですから、目標通りに継続したいと誰もが思いますよね。
ニューヨーク州立大学、ビンガムトン大学で健康研究をしている非常勤講師 ウィリアム・クラーク氏。クラーク氏が、運動への意欲を継続して持ち続ける方法についてまとめています。
- あやまり:モチベションが長く続くと期待している
- 正しい:規律は結果となる
考え方を少しだけ変えるだけで、運動の継続率は大きく変わってくるんです。具体的に上記2つについて紹介していきます。継続の失敗を多く経験してきた方は、続けてご覧ください。
意識を変えてみましょう
運動を始めるのは、とても大変です。
始めようとしても、始めない人が多いのも運動でした。ですから1回でも始めた時点で、頭の中でやりたいと考えているだけ人よりも、大きな1歩を進んだといえます。
0から1に変えることが一番大変ですから、1に変えたことはとてもすごいことなんです。だからこそすごいことを短期間でやめてしまうのは、とてももったいないことでした。
何回でも始める失敗してもいいのですが、あまりに続くとまたうまくいかないからと、0から1に変えずらくなります。だからこそ、早めに継続できる方法を知っておきましょう。
運動を始められる時点で大きな一歩! 次は継続をしてみましょう
モチベーションが長く続くと期待している
まず、多くの人が失敗する原因の「モチベーション」についてです。
- できる:大会が近づいているので、朝早起きしてトレーニング
- 難しい:毎朝早起きしてトレーニング
運動の熟練者で同じことをするのであっても、できるものと難しいことがあります。同じことでもできると難しいで異なるのは、短期的と長期的な目標の違いです。
モチベーションとは「短期的な目標」のみに有効になります。誰もがいつまでも笑っていたり、泣いたりしていないように、感情が大きく作用するモチベーションは長くは続きません。
運動の熟練者であっても、早起きしてと自分を追い込むようなモチベーションを保つのは難しいことでした。新たに運動を始める人は多くの場合、より自分を追い込む目標を立てがちです。
- 難しい:毎日スポーツジムに通う
- 難しい;自分の限界を越えて運動をする
- できる:徐々に運動の負荷を上げていく
- できる;一つでも運動をしてみる
運動を始める動機が強い人ほど自分を追い込んでしまい、考えただけでも難しいことをしようとします。運動はすぐに結果がでないからこそ、モチベーションを保てないんです。
追い込んでしまうからこそつらさだけが強くなり、モチベーションを奪われてしまうことになります。現在の状況よりも高すぎる動機は、モチベーションの敵です。
規律が結果となる
モチベーションとは逆に継続につながるのは「規律」です。
規律というと言葉が固くなりますが、要は「決まり」になります。やらなければいけないということです。運動を「やりたい」ことではなく、「やらなけばいけないこと」にします。
朝アラームで起きられない、明日は朝が早いのに遊びに出かけてしまう、深夜にお菓子を食べてしまうのは、モチベーションの問題ではありません。これは「規律」の失敗です。
逆に仕事だからできること、学生で勉強できるのは、「規律」ができているからといえます。やりたいことではなく、やらなければいけないことになっているからです。
運動を「規律」にするには、反復的時には退屈な行動を意味します。最初は忍耐が必要で退屈なのですが、「規律 = やらなければいけないこと」なってしまえば、後は慢性になります。
目安として3カ月定期的に運動ができていれば、もう慢性になりかけていますよ。
- 無理がなくできること
- 興味のある運動
規律にするのは難しいからこそ、できることから始める必要がありました。運動が規律になるまでは、難しいことはしては絶対にダメです。追い込むのではなく、できる自信を付けましょう。
規律になるまでの期間は人それぞれですが、身につくまでの近道はありません。モチベーションは続いても3週間。規律は1度身につけば、継続が難しい運動も何年でもできるようになります。
継続ができる方法と考え方をする
運動を継続するには、モチベーションが重要ではありませんでした。
運動を「規律 = やらなければいけないこと」にすることは、かんたんとは言えません。ですが、無理をする必要がないこと。近道はありませんが、1度身につけば離れるものではありません。
あなたのまわりにいる運動を長く続けている人の様子を、少し見学してみてください。モチベーションではなく、自然と運動が「規律 = やらなければいけないこと」になっているはずです。
やりたいことではなく、運動をやらずにはいられなくなっているんです。できている人がいるということは、運動の規律にできないことはありません。必要なのは少しの忍耐です。
- 無理がなくできること
- 興味のある運動
近道がなく忍耐が必要だからこそ、できることから始めてください。運動はすぐに結果が出たり、継続することは難しいです。「規律 = やらなければいけないこと」に運動がなりますように!
以上が『どうすれば運動をする意欲を持ち続けることができるのか?』でした。