この夏熱中症にならないための対策と、もしもの時の対応はどうする?

梅雨が開けて天気がよく暑い真夏日が続くと増えるのが、熱中症

自分には無関係と考えたり、少し気分が悪くなるだけでしょ? と軽く考える方がいますが、熱中症は重症にもつながる気をつける必要のある怖い症状です。

昨年(平成30年6月〜9月)の厚生労働省が行った人口動態統計月報年計では、1,518人もの方が熱中症が原因でなくなっています。熱中症はひと事ではありません。

ですからあなた自身が熱中症にならないための対策と、周りにいる方が熱中症の疑いがある時にどのような対応をすればいいか知っておくことが大切なんです。

熱中症は時間との勝負になりますので、予備知識がある方とない方では大きな違いが発生します。最終的にはお医者さん頼りになりますが、予備知識は知っておきましょう。

老若男女誰にでも起こりうる熱中症の対策と、対応についてまとめてみました。

熱中症かもしれない症状とは?

熱中症には下記のような症状がでますので、どんな症状があるのか知っておきましょう。

  • 大量の発汗
  • 倦怠感(けんたいかん)・虚脱感(きょだつかん)
  • 頭痛・不快感
  • 筋肉痛・手足の運動障害・筋肉の硬直
  • めまい
  • 吐き気・嘔吐(おうと)
  • 痙攣(けいれん)
  • 失神・意識障害

上から順に症状が厳しくなっていきますが、頭痛・不快感までは夏だからしょうがないとガマンをしてしまう方が多いです。ですが、ガマンが症状を悪化させる可能性が高くなります。

症状が出た場合は無理をせず、水分補給をしながら行動をするようにしてください。

あなた自身が熱中症にならないためにはどうする?

まずはあなた自身が熱中症にならないことが大切です。

熱中症にならないためには、暑さを避ける対策と、こまめに水分補給をするようにしましょう。具体的な対策は次の通りです。

【室内】

  • 部屋の温度を扇風機やエアコンで調節
  • 室内の温度をこまめに確認

【外出時】

  • 帽子や日傘を使用
  • こまめな休憩
  • 日中の外出をできるだけ控える

【水分補給】

  • 喉の乾きを感じなくても、こまめに水分補給する
  • 大量に汗が出ている状態では、アメなどで塩分補給をする

上記の室内、外出時、水分補給の対応ができていれば、熱中症になる可能性はとても低くなります。意識をすればかんたんにできることですので、全て実施するようにしてください。

するべき対応をせずに熱中症になるのは、残念な結果でしかありません。

ぜったの
意識をすることで、熱中症になる確率を大幅に減らせます

熱中症に疑いがある時に発してはいけない言葉

熱中症の症状がでると、誰か周りの方に頼る必要出てくる場合があります。この時に発してはいけない言葉がありますので、次の3つの言葉は発しないようにしましょう。

  • 疲れた
  • しんどい
  • だるい

上記の3つの言葉は、実際に状態よりも軽く考えられてしまいます。みんな暑くて疲れるからしんどいし、だるいんだから頑張れ! となってしまう場合が多くなるんです。

実際の症状よりも軽く見られることは対応が遅れ、症状が悪化することにつながりやすくなります。大丈夫ではないのに、「大丈夫! 」というのも絶対に発してはダメな言葉ですよ。

自分でなんとかなる場合を除いて「気持ち悪い」とはっきり伝えるようにしましょう。

ぜったの
体調が悪い時こそ、恥ずかしがらずに本当の状況を伝えることが大切です

周りの方が熱中症と思われる時の対応はどうする?

熱中症にかかるのは自分だけでなく、周りにいる方が発症する場合が多くあります。

  • 大量の発汗
  • 倦怠感(けんたいかん)・虚脱感(きょだつかん)
  • 頭痛・不快感
  • 筋肉痛・手足の運動障害・筋肉の硬直
  • めまい
  • 吐き気・嘔吐(おうと)
  • 痙攣(けいれん)
  • 失神・意識障害

周りいる方が上記の熱中症と考えられる症状が出ている場合は、次の対応をしましょう。

【相手に呼びかけてみる】

呼びかけに応えない場合は、熱中症が進行した危険な状態です。自分でなんとかしようとせずに、救急車を呼んでください。対応が遅くなると、さらに危険な状態になる可能性が高いです。

救急車がくるまでの間は、移動が可能であれば涼しい場所に移動させ、服をゆるめるなどの対処を行ってください。呼びかけに反応がない場合に、無理に水を飲ませることは禁物です、

呼びかけに応える場合は、涼しい場所に避難させ、水分や塩分のあるアメなどを与えてください。

【水分が自力で摂取できるかどうか】

呼びかけに応えられても、自力で水分が摂取できない場合があります。この場合は、本人が具合が悪くなった時に状況を知っている方が付き添い、医療機関を受診してください。

本人だけで受診させるのではなく、状況がある程度知っている方が付き添いをするのがポイントです。

自力で水分が摂取できる場合は、そのまま水分と塩分をアメなどを与えてください。

【症状の改善状況】

水分や塩分を自力で補給ができても、症状が改善しないことがあります。症状が改善しない場合は、状況を知っている方を付き添いに、医療機関を受診してください。

途中で具合が悪くなる場合がありますので、一人での行動は絶対に厳禁です。

水分や塩分を補給することで症状がよくなった場合は、そのまま安静にして十分な休息を取ってください。完全に回復ではなく、一時的な回復の場合もありますので、十分な休養が必要です。

ぜったの
冷やそうと頭から水をかけるのは厳禁です! 窒息をする恐れがあります

どこにいても発症します

熱中症がどこで発症をするのかは、厚生労働省が計測して発表しているデータがあります。昨年熱中症で入院患者数の要点を絞ってまとめてみましたので、下記表をご覧ください。

男女別割合男:68%女性:32%
発症時間帯日中:84%夜間:16%
発症時の天気晴れ:96%曇り・雨・不詳:4%
運動の有無有り:45%無し・不詳:55%
受診後入院:97%外来死亡:2%外来帰宅:1%
重症度分類Ⅰ軽症:11%Ⅱ中等症:26%Ⅲ重症:63%
発症場所屋内:50%屋外:45%夜間・不詳:5%

1番注目すべきところは、熱中症の場所は屋内が1番多くなるという点です。屋外にいるからこそなると思われる熱中症は、どこにいても起こりうる症状なんです。

晴れの日が圧倒的に多いですので、晴れの日は屋内の温度にもエアコンや扇風機など、気をつけることがとても大切になってきます。熱中症で注意すべきは屋内です。

高齢になるほど増える症患者数

場所はどこにいても起こる熱中症ですが、発症する割合は高齢になるほど増えます。

表で紹介している熱中症の重症入院患者数は1,285人ですが、40代以降の発症する方が一気に発症率が増えています。年齢が高くなるほど、熱中症になる方の割合は増えるんです。

40代までの合計が207人に対して、40代は137人。50代125人。60代201人。70代292人。80代381人と、明らかに熱中症になる方が増えています。

年齢が高くなるほど室内にいる時間は増えますが、エアコンををガマンをしてしまう方が多くなります。高齢者の方と室内での熱中症の発症率が高くなるのは、無理なガマンが理由の1つです。

昔はエアコンが不要であっても、今とは時代が異なります。無理なガマンは熱中症の原因です。

ぜったの
熱中症の症状をガマンすることは、いい対処方法ではありません

対応と対策の予備知識は必要です

対応と対策の予備知識は必要です

熱中症と対策と、対応について紹介してきました。

統計上は年齢が高くなるほど増える熱中症ですが、老若男女誰にでもどこにいても起こりうるのが熱中症の怖さです。ですが、予備知識を知っていることで対策も対応も可能になります。

あなた自身が熱中症にならない対策をすることで熱中症にかかる確率の大幅な低下、対応を知っていることで熱中症になってしまった方を助けることができます。

予備知識を知っていることで、パニックにもなりづらくなりますよ。自分には関係ないと考えていても、急に起こりうるのが熱中症です。

暑くても熱中症にならない、楽しい夏を健康的に過ごすようにしましょう。

以上が『この夏熱中症にならないための対策と、もしもの時の対応はどうする?』でした。