健康やダイエットのためにも必要とは分かっていても、続けるのが難しい「運動」。
- 疲れる
- 急に運動をすると筋肉痛になる
- する時間がない
- 効果を実感するのに時間がかかる
他にも続けるのが難しい要素がそろっています。運動習慣がある人でも楽に行っているのではなく、くじけて負けてしまいそうになることがよくあるんです。
運動を継続して行うには、楽しんで行うこと。効率よく運動を行い、効果を実感することがコツになります。なぜなら結果が出ていることは、圧倒的に継続がしやすいからです。
そんな中、気になる研究発表がイギリス バース大学 人間生理学 准教授 ハビエル・ゴンザレス博士によって行われました。「朝食前に運動をすることは、2倍の脂肪を燃焼する」です。
ほんの気持ち程度が異なるではなく、2倍は大きいですよね。2倍も異なる理由は、「インスリン」が関係しています。運動をより効率よく行いたい方は、続けてご覧ください。
朝食前に運動する効果とは
朝食前に運動をする効果は、以下の検証実験が行われました。
- 被験者:肥満の男性
- 人数:30人
- 運動内容:サイクリング
- 朝食内容:コーンフレークとトースト
- 実機内容①:2日間
※運動前に食べる、運動後に食べるを交互に - 実施内容②:6週間
※運動前に食べる、運動後に食べるを統一
朝食の前、後の違いはありますが、どちらの場合も食べる内容と、運動をしているのは共通です。
結果は、どちらのグループも同程度の体重が減る変化と、運動へ適応していました。両グループで違いが出たのは、朝食前に運動するグループはインスリンに対する感受性が増加したことです。
また、朝食前に運動するグループは消費するエネルギーに、2倍の脂肪を使用したことを発見しました。運動をする人は脂肪を減らしたいですから、効果的ということです。
体重の変化に大きな差はなくても、脂肪を多く消費するのは見た目の差を生みます。
脂肪をエネルギーとして使用された要因がありました。夜間にインスリンのレベルが低下し、運動することのエネルギー源を貯蔵されている脂肪に頼らざるなくなったことが原因です。
睡眠により食事の時間が空いていることで、断続的な絶食の状態であることが考えられます。運動の目的が脂肪を減らしたいのであれば、朝食前で空腹状態であることは効果があるんです。
なんとなくてはなく、科学的ですので少し難しいですが、数値としても結果が出ています。
- 脂肪利用率
-3.44±2.63% > 1.44±4.18% - 食後血糖値
-1.89±2.48% ≒ 1.83±1.92% - グルコースインスリン感受性
25±38 > -21±32
どれも前者が朝食前に運動するグループ。後者が朝食後に運動をするグループです。
食後血糖値はほぼ同等で大きな差はありませんが、エネルギーとしての脂肪の利用の差と、脂肪利用の増加に関連する、グルコースインスリン感受性に差が大きくありました。
平たくいうと「空腹で朝食前に行う運動は脂肪をよりエネルギーとして燃焼する」です。
全ての状況で絶対ではない
実験では有酸素運動ですが、きつい無酸素運動である筋トレの場合は少し状況が異なります。有酸素運動よりもエネルギーをより多く必要とすることから、何か食べた方が効率的だからです。
また、今回の実験では被験者が男子のみであること。実験がまだ小規模であるため、性別を含む全ての人や、全ての運動には当てはまるとはいい切れません。運動の目的次第です。
ですが、健康やダイエットのために運動をする人の多くは肥満から脱したい。脂肪を減らすのが目的の人が多いですから、朝起きて空腹状態での運動は目的に適しているといえます。
朝運動する効果は他にも
脂肪を燃焼しやすくなる効果の他にも、朝運動することのメリットがあります。
- すっきりと目覚める
- 朝食がおいしい
- 気分展開になる
- 慣れると継続がしやすい
- 無理をしない
① 朝目は覚めていても、しっかりと目覚めるのは思いの他に大変です。運動をすることすっきりと目覚められます。
② 運動をした後の食事はおいしいです。エネルギーの摂取だけでなく、食事本来のよころびも感じられるんです。
③ 朝の時点で気分転換になるのは、1日に影響します。好影響につながるので、朝の始まりに気分転換ができるのは多きなメリットです。
④ 慣れてしまうと継続がしやすいです。先送りにしてしまうとやらずに終わってしまうことも、朝の運動であればやらずには先に進めません。習慣にしやすんです。
⑤ 朝運動することは、その後にも学校や仕事など、1日の中ですることが残っています。後のことも考えるので、無理をしないんです。無理をしないことは、ケガの心配も減ります。
無理をしないことは限界を越えてしまわないので、運動がつらくて嫌いになることもありません。
朝に運動をすることは、脂肪を燃焼する効果の他にもメリットがいくつもありました。
効果的に運動をしましょう
継続するのが難しい運動だからこそ、より効果的に行うことも重要です。効率的、かつ効果的な運動ができることは、難しかった継続がしやすくなるんです。
目的によって変わってはきますが、一般的に運動をする人の多くは脂肪を燃焼したいと考える方が多いですよね。脂肪をより効率よく減らすには、タイミングがありました。
とはいえ、朝食前に運動をするのは難しいという人も多いです。その場合は疑似的に朝食前の状態にするということで、食事から時間がたっていて空腹の状態であることをオススメします。
全く同じ状態とは言えませんが、朝食前の状態に近いといえますよ。運動をする目的により効率的にして行うことは、継続させる意味でも意味がありました。
運動は大変ですが、自分にあった方法で継続することをまずは頑張ってみましょう。運動の継続は、頑張った自分を結果として裏切りません。
以上が『朝の運動が2倍の脂肪を燃焼させる! 効率よく体を絞る時間帯だった』でした。