何か勉強や仕事、運動など作業をする時は、パフォーマンスを上げたいもの。
上げることができれば効率につながり、より良い時間を過ごせます。人それぞれでパフォーマスンスを上げる方法はありますが、音楽を聞きながら作業をするのも1つの方法です。
- 作業のパフォーマンスが上がる
- 気が散って集中できない
パフォーマンスを上げる1つの方法ですが、音楽を聞きながらの作業は、二極化するのも事実。
アメリカ バルーク大学 心理学博士 マヌエル・ゴンザレス氏。ラトガース大学 心理学教授 ジョン・アイエロ氏によって、音楽を聞きながらの作業のパフォーマンスの研究が発表されています。
果たして音楽の聞きながらの作業は、パフォーマンスが上がるのか。聞くのであればどんな音楽が効率が上げられるのか、続けてご覧ください。
音楽を聞くことの作業への影響
音楽を聞くことにより心理的変化は、特別に好きな方でなくてもご存じの通りです。心理学者であればなおさら気になるところで、作業内容は読書や運動までの影響を研究されています。
- かんたんな作業:単語リストの中から「a」含む単語をチェク
例:happy、package ← 「a」が含まれるのでチェック - 複雑な作業:単語のペアを記憶して後から思い出す
例:hung up the phone(電話を切る) ← ペアになるので記憶して後から思い出す
今回の発表では上記2つの作業について、影響が出るのかの検証です。
- 音楽を聞かない
- シンプルな音楽を聞く
楽器数が少なくテンポもゆっくりな曲
例:喫茶店で流れている音楽 - 複雑な音楽を聞く
楽器数が多くテンポの早い曲
例:ロックバンドの曲
かんたんな作業、複雑な作業を、音楽を聞かない、2タイプの音楽を聞きながら検証を行いました。同じ作業を行うことで、どうパフォーマンスへ影響するかが分かるわけです。
作業への検証結果
検証内容はシンプルですが、パフォーマンスに違いが出る結果となりました。
- かんたんな作業
複雑な音楽を聞くのが一番パフォーマンスが高い - 複雑な作業
音楽を聞かないのが一番パフォーマンスが高い
行う作業内容の違いにより、違いが出てきたんです。
この差は作業による精神的リソース(余裕)が影響すると、考えられています。かんたんな作業では余裕があるので、複雑な音楽を聞くことで適度に圧迫ししてパフォーマンスが上がるわけです。
単純で余裕があり過ぎると集中力がそがれますが、適度な圧迫が集中につながります。かんたんな単純作業を行う時は、複雑な音楽を聞くとパフォーマンスが上がりやすくなるんです。
逆に複雑な作業を行う際は、集中することで余裕が少なくなります。さらに音楽で圧迫すると精神的リソースが不足してしまうので、聞かないことがパフォーマンスが上がりやすいんです。
同じ曲であっても聞く際の時と場所によって心地よくあったり、うるさく感じるのも精神的リソースが関係していると言えます。音楽は心理的影響を受けやすいものです。
行う作業の難易度によって選択を
作業を行う際の音楽を聞くことによるパフォーマンスへの影響は、各々の好みにより差は出てきます。個人で差が出ることから、誰にとっても同じというようにはなりません。
ですが、精神的リソースを音楽によって利用をするのはよい選択肢の1つです。
- かんたんな作業:余裕があるので音楽を聞きいて作業
- 複雑な作業:集中する必要があるので音楽は聞かない
作業へのパフォーマンスを意識をしているのであれば、常に音楽を聞かない、常に聞くのではなく、行う作業によって選択をしてみてください。
音楽を聞く、聞かないの選択1つで作業へのパフォーマンスが上がれば効率がよくなり、時間的な余裕も生まれるんです。娯楽である音楽を、うまく利用してしまいましょう。
以上が『音楽を聞きながらの作業はパフォーマンスが上がるのか?』でした。