ダイエットに興味がある人が多いのと同じく、次々と新しい方法が生み出されます。
みなさんご存じの通り、ダイエットのセオリーが「消費カロリー > 摂取カロリー」であってもです。最近も海外の有名女優が健康治療法となるとした、ダイエット方法が話題になっています。
その方法とは「アルカリ食ダイエット」です。
有名女優が体重を減らし、エネルギーを高め、かつ病気を予防する方法としてトレンドになっていますが、健康治療に適したダイエット方法ではありません。
ニューヨーク市を本局地としている栄養士 メッカーマン氏も、オススメできるダイエット方法ではないとしています。ダイエット方法は方法を間違えると、非常に危険です。
海外発信のダイエット方法ということで、これから遅れて日本でもトレンドになる可能性があります。間違ったダイエット方法であると先に認識して、行わないようにしましょう。
アルカリ食ダイエットがどんなもので、オススメができない理由を続けてご覧ください。
アルカリ食ダイエットとは?
アルカリ食ダイエットとは食品を酸性、中性、アルカリ性の3つに分類し、アルカリ性の食品に集中して食べる方法です。食品によるpH値で、次の分類を行います。
- 酸性:肉、魚、乳製品、卵、穀物、アルコール
- 中性;天然脂肪、デンプン、糖
- アルカリ性:果物、ナッツ、豆類、野菜
pH値で分類すると、アルカリ性の食品は一見は健康食に見えます。健康食に見えるのですが、問題は、アルカリ性の食品だけを集中して食べることにありました。
栄養士が見るまでもなく栄養が偏りますので、体に適したダイエット方法であるわけがありません。アルカリ食ダイエットをすることの危険性について、続けて紹介していきます。
実施することの危険性
アルカリ食ダイエットの危険性は以下の通りです。
- 科学的証拠がない
- 食べても血液のpHのレベルは影響しない
- 食事が偏ることで栄養不足につながる
- 健康になるどころか、健康に悪影響
- たんぱく質の不足で筋肉量が減る
栄養が偏るというのもありますが、そもそもが科学的根拠がありません。
アルカリ食ダイエットを推奨する人は酸性の食品が体内に「酸性の灰」を残すと主張しますが、研究により主張が正しくないことも分かっています。想像上の仮定でしかありませんでした。
アルカリ食が役立つのは、腎臓結石だけです。アルカリ食が腎臓結石を防ぐのを助けることは研究によって分かっていますが、対象者が限られること。極端な集中は当然よくありません。
ダイエットの他にも虚偽の過去
アルカリ性ダイエットの創設者 ロバート・ヤングは、がん治療に役立つと虚偽の主張をしました。がん患者に極端なアルカリ食を食べさせていましたが、暖和は当然見られません。
それどころか、極端なアルカリ食は筋肉の喪失と、腰痛のみを引き起こしました。わらにもすがる思いのかん患者の思いと、裏切る身勝手な行為でしかありません。
後に、ロバート・ヤングは医師免許無しで薬を服用させたとして訴えられ、逮捕されています。
また、米国がん研究所は酸性食品を食べると体のpH値が低下しがんが進行するというロバート・ヤングの主張も拒否しました。アルカリ食を食べても、がんに効果はないということです。
ダイエット方法は慎重に選択しましょう
アルカリ食ダイエットに限らず、極端なダイエット方法は正しい方法ではありません。
普通に考えたらおかしいと思うことでも、ダイエットをしたい! という気持ちが強すぎるばかりに、間違った方法をしてしまう人は多いです。ですが、間違いには変わりません。
ボクサーや格闘家の試合前の軽量をパスするための減量と、私たちのダイエットは全く異なります。健康被害の可能性があるダイエット方法は、手段としてよろしくありません。
ムダな努力でしかないと同時に、したことを後悔するダイエット方法にもなるんです。人それぞれで合う、合わないダイエット方法はありますが、極端なことはさけましょう。
きれいになるやカッコよくなるため、体の改善のために行うのに、健康を損なうのは適切なダイエット方法ではありません。実際に行う前に、一呼吸をおいて考えてから行ってください。
アルカリ食ダイエットのような極端に偏った方法や、極限のような無理は行わなくてもダイエットをすることは可能です。トレンドや急ぎすぎた方法には、疑いから入りましょう。
このやり方なら健康的で無理せず、私、僕でもできるとなってから始めるので遅くありません。不健康な方法はダイエットではなく、減量です。すぐにリバウンドしますよ。
以上が『アルカリ食ダイエットに待った! その方法はオススメできません』でした。