20年3月12日にパンデミック宣言された、「新型コロナウイルス(COVID-19)」。
感染経路として考えられるのは飛沫感染と、接触感染。感染予防として最も効果が期待できるのは手洗いですが、接触感染につながる普段私たちが触れる物の除菌への関心が高まっています。
- iPhoneなどスマートフォン
- iPadなどタブレット
- Macなどパソコン
よっぽどのことがない限り、触れない日はない物です。触れない日がないということ、どこにでも一緒に持ち歩くスマートフォンは、事実としてあまりキレイな物とはいえません。
清潔に保つには日々のお手入れが大切ですが、誤ったお手入れをしてしまうとディスプレイ(画面)のコーティングが剥がれるなど、取り返しのつかなくなることも…。
長年糸くずの出ない柔らかい布でお手入れを推奨していた、iPhoneの販売元アップル。除菌への関心の高まりも関係があるのか、一部の除菌シートの使用もお手入れ方法として追加されました。
先立って英語ページでは更新されていましたが、日本語のページも同様に更新されています。
追加された除菌のお手入れ方法
製品のお手入れ方法として追加された除菌、消毒剤の内容は以下の項目です。
Apple 製品のお手入れに消毒剤を使っても大丈夫ですか?
70%イソプロピルアルコール含有ワイプやクロロックス除菌ワイプ (Clorox Disinfecting Wipes) を使い、Apple 製品の通気性のない硬い表面、たとえばディスプレイやキーボードなどの外表面を優しく拭き取る分にはかまいません。漂白剤 (ブリーチ) は使わないでください。開口部に湿気や水分が入り込まないようにご注意ください。また、洗剤類の中に Apple 製品を浸さないでください。布製や革製の表面には使わないでください。
追加項目で注目するのは、以下の2点です。
- イソプロピルアルコール含有ワイプ
- クロロックス除菌ワイプ
※ワイプとは清掃ティッシュのこと
注意するポイントとしては、除菌、消毒する製品がお手入れ方法に追加されましたが、全ての除菌、消毒の製品が推奨されたわけではありません。
何も考えずにキレイにするため、除菌するためと使用をしてしまうとディスプレイ(画面)のコーティングが剥がれるなど、使用する際の不具合の原因となります。
スマートフォン、タブレット、パソコンは値段も高く、通常は何年も一緒に過ごす物。中古ショップでよく見る、コーティングが剥がれた、色が変わったなどにしないための注意が必要です。
クロロックスとは?
日本でも購入ができますが、一般的には知る人ぞ知るという状態のクロロックス。コストコや大型量販店では見かけても、小売店ではあまり見かけることはありません、
アメリカ カリフォルニア州オークランドに本社がある会社で、清掃、消毒製品を主に取り扱っている会社です。現在は家庭浄水器で日本でもおなじみ、ブリタの親会社でもあります。
クロロックス除菌ワイプとは、クロロックス社が販売している除菌ワイプです。Appleが推奨するなら使いたい! という方も多いと思いますが、現在日本の通販ではプレミア価格になっています。
Appleがお手入れ方法に追記したのが原因と思われますが、プレミア価格で購入しないようにしましょう。Appleの説明にもあるように、お手入れ方法はクロロックス一択ではありません。
イソプロピルアルコールとは?
クロロックス除菌ワイプともに記載されている、イソプロピルアルコール。
イソプロピルアルコール(isopropyl alcohol)は、IPAとも略されることもある、アルコールの一種です。医療機関などで同じアルコールのエタノールと並んで広く利用がされています。
- CD、DVD、Blu-rayレンズクリーナーのクリーニング液
- コンタクトレンスの洗浄液
- メガネクリーナー
私たちが見かける製品では、上記の製品によく利用されているアルコールです。該当商品の成分表を確認する必要はありますが、一般的によく使われるアルコール1つとなっています。
安価に購入できるイソプロピルアルコールシート
現在もプレミア価格ではなく、安価に購入できるイソプロピルアルコールのシートはあります。
イソプロピルアルコールとは? でも見かける製品として紹介した、メガネクリーナー。「小林製薬 メガネクリーナーふきふき」はイソプロピルアルコール含有の除菌シートです。
600円程度が正規の購入価格ですので、リンクを確認してプレミア価格でない場合は、検討に値する除菌シートです。他のメガネクリーナーも選択としてありですが、成分表を確認してください。
成分表にイソプロピルアルコール、またはIPAと記載があることが重要です。除菌シートでも含有物質が異なる製品が多くあるように、メガネクリーナーもいろいろな物があります。
除菌シートは原液のイソプロピルアルコールではありませんので、含有率の高さを心配する必要はあまりありません。成分表は含有率順の記載ですので、最初の記載であることを確認しましょう。
プレミア価格では絶対に購入しないこ
任天堂サポートから手入れ方法のお知らせ
最近、お客様から「Nintendo Switch本体やJoy-Conをアルコール除菌したい」というお問い合わせをいただくことがあります。
大変申し訳ございませんが、プラスチック部品が色あせたり、変形したりする可能性がありますので、アルコールの使用は避けてください。 https://t.co/pedMhV7G3W
— 任天堂サポート (@nintendo_cs) April 10, 2020
在宅することが多くなるからこそ、気分転換のために行うことが多くなる「ゲーム」。
触るものであるからこそ、接触感染の可能性を減らそうとアルコール除菌と考えるのは自然の流れです。ですが、これもスマフォなどと同様です。
特にNintendo Switch本体やJoy-Conはプラスチック部分が多いですから、使用をさけるのが望ましいといえます。
- 画面のコーティングの剥がれ
- 色あせ
- 変形
汚れを拭き取る場合は乾いた柔らかい布を推奨。後悔してからは遅いです。
ノンアルコールの除菌シートであっても含まれる成分によってプラスチック部分を痛める可能性があるため、使用を避ける勧めています。
私はスマフォ、タブレット、パソコン、ゲームも全て楽器用(モーリス)のクリーニングクロスを長年使用しています。手早くキレイに拭け、トラブルも起こったことがありません。
毎日欠かさず使う物だからこそ正しく清潔に
せっかく予防のために手をこまめに洗っても、頻繁に手で触れるスマートフォン、タブレット、パソコンがキレイでなければよろしくありません。
特にスマートフォンは常に携帯するからこそ、いろいろなバイ菌でいっぱいになっている可能性が高いんです。とはいっても、誤った安易なお手入れはコーティングが剥がれたりします。
- イソプロピルアルコール含有ワイプ
- クロロックス除菌ワイプ
※ワイプとは清掃ティッシュのこと
Appleが推奨しているように、基本は糸くずが出ない柔らかい布で拭くこと。その上でイソプロピルアルコール含有ワイプ、クロロックス除菌ワイプを使用してみてください。
何も考えずに除菌シートで拭くこと。プレミア価格で購入することは厳禁です。普通に手に入るものですので、成分表を必ず確認し、扱い方とお金の損をしないようにしてください。
その上で、感染しないための予防をしっかりとです。
以上が『iPhone、iPadを除菌してキレイに! Apple 製品のお手入れ方法が更新!』でした。