あなたは毎日体重計に乗って自分の体重を確認していますか?
健康診断の時ぐらいしか体重計には乗らないよ! という方もいますよね。
体重は思いの外に変動しますので、後からびっくりするよりも健康のために定期的に測ることをオススメします。
あまり乗らない方とは反対に健康に興味にある方や、ダイエット中の方は多くの方が記録として、体重計に乗って自分の体重を把握しているのではないでしょうか。
今は多くの多くの体重計がスマートフォンのアプリと連携して記録をしてくれますので、体重の変化がとても把握しやすくなっています。
数値として比較ができるのはわかりやすいですよね。
では、あなたに質問です。
中には運動と答える方もいると思いますが、多くの方が食事と答えるのではないでしょうか。
運動と違って食事は自分で目でみて食べる量を管理できるので、わかりやすいですよね。
食事はというと、食べる物だけでなく飲み物も合わせのもの。
ですが、健康やダイエットのために食べ物は気を使っていても、飲み物はわりと無頓着な方が多かったりします。
ダイエットをしているのに、毎日のようにタピオカドリンクや、フラペチーノを飲んでいる方とか多く目にしますよね。
実際においしいのですが、糖分も多く高カロリーなものが多いんです。
そんな中、ジョンズ・ホプキンズ大学の研究者が、液体のカロリー摂取は固形物のカロリー摂取よりも体重に強い影響を与えることを発見しました。
1876年創立 切開屈指の医学部を有するアメリカの最難関大学の1つ
「体重の管理は食べる物よりも飲み物の方が重要」ということ。
この結果はアメリカの学術誌である「American Journal of Clinical Nutrition」にも掲載されています。
「えっ! 飲み物がってどういうことなの? 」と考えてしまいますよね。
そこで、体重の管理は食べ物よりも飲み物が重要なのはなぜか? についてまとめてみましたので、続けてご覧ください。
食べ物と飲み物の体重変化の調査
体重の管理のための食べ物と飲み物の研究は、25歳〜79歳の成人810人に対して行われました。
調査内容の結果は6カ月後と、18カ月後に確認を行っています。
食べ物は年齢の幅、人数の多さからいろいろですが、飲み物の分類については、次の7つに分けて集計がされました。
- 砂糖入り飲料(清涼飲料水など)
- ダイエット飲料(人工甘味料入)
- 牛乳
- 100%ジュース(果物・野菜)
- コーヒー(砂糖なし・あり)
- お茶・紅茶(砂糖なし・あり)
- アルコール飲料
飲み物であれば、7つのうちのどれかにあてはまります。
【食べ物と飲み物の調査結果】
飲み物全体の摂取カロリーを少なくしたところ、6カ月で-0.25kg、18カ月で-0.24kgの体重の減少。
砂糖入り飲料を1日1杯減らすと、6カ月で-0.5kg、18カ月で-0.7kg。
この結果から「「6カ月間の調査中に体重の減少に大きな影響があったのは、飲み物のカロリー摂取量の減少のみであった」と研究結果発表がされました。
食べ物の方はあまり変化が見られなかったということです。
検証の実験では体重の変化が18カ月で1キロ未満と、少ないよう感じたかもしれません。
ですがこの検証では、ダイエットをしている方たちの検証結果ではありません。
ダイエット目的で行った検証であれば、もっと大きな変化があったのは間違いありません。
その理由として検証では砂糖入りの飲み物で総摂取カロリーの37%もしめていたんです。
カロリーというと食べ物に目が行きますが、4割近くも飲み物で摂取しているのは大きな割合。
1人2人の少数ではなく、810人の平均で37%となるのは、飲み物のカロリーの影響度が大きいことを意味します。
飲み物を気を付けることは、総摂取カロリーを大きく変えることができるんです。
検証を行った研究者も、飲み物の摂取カロリーを減らすことを推奨しています。
海外で行われている肥満税金
海外では肥満税(fat tax)を施行している国があります。
肥満税は太っている方に課税がされるのではありません。
肥満の原因となり、健康に影響の可能性がある飲食品にかかる税金。
通称はソーダー税であったり、砂糖税だったりしますが同じです。
海外というと遠くに感じてしまいますが、アジア地域でも2017年にタイが甘味料を加えて清涼飲料水、フィリピンも2018年に清涼飲料水に対して課税が始まっています。
肥満税のほとんどは食べ物ではなく、砂糖や甘味料の加えられた飲料への課税。
飲み物に課税をした方が肥満税の目的である、肥満や健康への影響を抑えられるということですね。
このことはWHO(世界保険機関)が2016年に、「砂糖入りの飲料の小売価格に20%以上の課税をすれば肥満を減らし健康的な生活の送れるようになる」提言したことも影響しています。
20%というのは、消費税が10月に10%に上がるどことの騒ぎではないですね。
飲み物の「糖分によるカロリーは肥満や健康の影響の可能性が高い = 体重の管理に大きく影響」するということ。
日本も肥満の方が増えていますから、将来肥満税が始まるかもしれませんよ。
飲み物も気をつけましょう
体重管理にはなぜ食べ物よりも飲み物が重要であるのか紹介してきました。
食べ物は健康やダイエットのためにとても気を使っていても、飲み物は頑張ったご褒美などでかなり扱いがゆるくなってしまう方が多くいます。
だからこそ、忘れてはいけないこと。
ドーナツは真ん中に穴が空いているからカロリー0ですとはならないように、飲み物も固形物ではないからカロリー0とはなりません。
逆に飲み物は糖分が多いからこそ、高カロリーの物が多いです。
食べ物であればためらってしまう物も、飲み物であれば短時間でサラッと飲めてしまうというのも影響度が高くなっていました。
血糖値が上がって満腹感を刺激する前に、たくさん飲めてしまうから。
といっても飲み物は水だけ飲んでいればいいというわけではなく、食べ物と合わせてのバランスがとても重要ということです。
体重管理をするには、飲み物にも少し気を使ってみてください。
以上が『体重の管理には食べ物より、まず飲み物を気を付ける必要がありました』でした。